これからの日本で気をつけるべきインフレの波

投資

日本では長らくデフレが長期間にわたって続いています。そのため、物価の上がらないデフレの世界にすっかりなりきってしまい過去起こったバブル期のようなインフレの時代は過去のものとなってしまっています。しかし、これからはこのインフレの波について気をつけるべきかもしれません。

本格的なインフレ波はデフレの比ではない

デフレの時代では物価が上がらず給料も上がらず、不景気がずっと続くような形になります。そのため、消費者はものを買わずお金を貯金します。その生活にすっかり慣れてしまっているがために貯金をすることが当たり前のように感じるかもしれません。

しかし、これからもしインフレの波が起こった場合、このデフレの時代の生活よりも厳しい生活が待っていることが予測されます。

インフレは物価が上がる現象のことをいいます。

例えばりんごが1個100円だったとして、インフレにより1個1000円となった場合、物価は10倍となります。この物価が通常の値段となった場合、貯金している金額の価値は実質10分の1になります。

そうすると、貯金の額は全く変わっていないのにインフレになることでその貯金の価値は下落し、資産の価値が既存してしまいます。

このことから、インフレになったときには貯金していることが一番禁物です。何らかの形で物価の上昇リスクから回避できるように、金融商品か何かに投資をして自身の資産の価値を減らさない対策が必要となります。

円安を助長する人口の減少

インフレになるということは円安になると言う事ですが、この円安になる見通しが確実に考えられる理由として日本の人口減少が挙げられます。

これからの将来の日本の人口の推移は2050年に約9,500万人、2100年には5,000万人を下回ると言う予測になっています。

およそ100年足らずで現在の人口の半分以下となる驚異的なスピードで人口が減ると言う予測がなされているので、このままいくと当然ですが内需産業が減り続けます。

内需の売り上げが減るため価格維持のために物価は上がり続けます。政策で何らかの人口減少食い止める対策を講じない限り、この人口減少は止まる事はないでしょう 。

最も避けたいスタグフレーション

インフレは物価が上がる現象のことをいいます。物価が上がっているという事は実質は景気が上がっているという意味も持っていますが、これからの日本で最も避けなければならない現象はスタグフレーションというものです。

スタグフレーションは停滞を意味するスタグレーションと、物価上昇を意味するインフレーションを組み合わせた用語です。このスタグフレーションに陥ると物価は上昇しているけれども経済は発展していないという状態になります。

原材料費などが高騰し商品の価格を下げることができません。そのため、消費者はものを買わず企業の売り上げも見込めないため、従業員の給料も上がることがありません。給料が増えない分、商品の値上げが相次ぐためますます商品が売れなくなり、企業の利益も下がっていくと言う悪循環に陥ってしまいます。

資産保全を目的とした資産運用を

先ほども書いたように、インフレの波が将来考えられるこれからの時代には貯金が最善と言う考え方を改め、資産防衛や資産保全を目的とした資産運用を視野に入れておくことが大事です。

最近のコロナ騒動により米国株式や全米株式の証券口座を開設する人が増えていると言う情報も入ってきています。これも将来の展望を踏まえての資産防衛をする人が増えてきていることを意味するのかもしれません。

将来どうありたいかということをしっかりと考えるためにも、資産防衛という観点からお金の知識や情報を仕入れておく準備をしておくことが求められているでしょう。

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