初めての投資で失敗しないためのおすすめの考え方。分散投資と長期投資について

投資で成功するためには必ず押さえておくべき基本的な考え方があります。

金融資産を運用するにあたって、その基本原則はシンプルなものです。

投資に失敗してしまう人の思考とは?

投資に成功しない人には、投資の種類に関わらず共通のパターンがあります。

その一つが短期投資です。

短期投資とは、1年や2年ほどの短期間で高金利、高配当の利益を得られるものに投資することです。

金額の規模が小さいときは損失が出たとしても痛手にはなりません。

その分、リターンの幅が大きいため欲が出やすい投資になりがちです。投資金額が大きくなり、その反動により損失額も大きくなってしまいます。

投資において失敗の元となる考え方は、「一発逆転」の思考に基づく短期投資なのです。

失敗しない投資の二つの原則

投資において前提となる基本原則の考え方は大きく二つあります。

分散投資

金融資産に投資するときに心掛ける基本原則の一つ、それは分散投資です。

分散投資とは、資金を複数の商品に投資することをいいます。

なぜ分散することが重要なのでしょうか?

分散しなかった場合を考えてみましょう。 一つの商品に資金を投資した場合です。

一つの商品の価値が上がっていけば利益が出ます。一つの商品に集中投資しているので大きな利益が見込めるでしょう。

しかし、逆転に価値が下がっていけば利益は出ません。損失が出てしまいます。

集中投資なので反動も大きく、より大きな損失になります。たった一つの商品の運用結果次第で、自分の運用の行方が決まってしまうともいえます。

資金を一つの商品に集中させているデメリットは、価値が減少しているときに資産が増えず、下がっていることに対処する対策がないことにあります。

なす術があるといえば運用を止めることぐらいになってしまいます。

それに対して、分散投資は複数の商品に投資します。

例えば、三つの商品に投資しているとします。

そのうち、一つの商品の運用で損失が出ていたとしても、残りの二つの商品の利益でその損失を補正することができます。

そのため、分散投資は一つの商品の運用成績に依存せず、損失をそれぞれの商品の利益で補正し合うことでリスクを最小限に抑えることが出来ます。これが分散投資のメリットです。

世界的に有名なウォーレン・バフェットの言葉に「分散投資は無知に対するヘッジ」というものがあります。

分散投資というのは投資のリスクを減らすリスクヘッジの方法です。

私たちがリスクを考えてしまう根本的な理由は、結局のところ将来がどうなるか分からないからです。

もし、将来がどうなるか分かっているなら分散する意味はありません。

儲かる案件に集中して投資したらいいということになります。

しかし、将来どのようなものが儲かるのか、あるいは利益が出せるかなんてことは厳密には誰も分からないことです。

どうなるか分からないリスクに対処するには、思いがけないリスクを被ったとしてもその影響を最小限にし、元の体制に立て直せるような対策をすることです。

分散投資という方法は、将来の不安定に対処するための対策に備える考え方なのです。

長期投資

もう一つ、投資を成功させる重要な原則は長期投資です。

言い換えれば、時間を味方につけるということです。時間をかけることによる複利の効果を活かしていくことです。

金融資産に投資運用し続けていたとしても、一時的に損失が出ることはあります。

そういう時に、投資がうまく行かない人はその一時的なスパンで判断してしまい、狼狽したり、我慢ができず売り急いだりしてしまいます。

確かに、一時的に損失が出て心配になることもあるかもしれません。

しかし、中長期的に見れば最初の購入資金よりも価格が上がっていたということもあります。

長期投資は「今は価格が下がっているかも知れないが、いずれ上がってくるだろう」と考え、のんびり待ち続けることが重要です。

実際に投資信託などを10年20年の期間の間、運用し続けてきた人は利益を出しています。損失が出ているという情報を出ることがありますが、それは短期でものごとを見ているからです。

「余裕のある資金で運用しよう」 長期投資は10年20年と、のんびり構える必要があります。そのためには、なけなしの資金で運用するよりは余裕資金で運用することが望ましいです。

生活費の一部を運用に回してしまうと、いざ生活費に必要となった時に金融資産を売らざる得ないことになります。

運用して損失が少し出たとしても、生活には困らない範囲で運用していれば、のんびり構える姿勢もしやすくなります。

投資で失敗しないコツは確実性

投資のコツは「一発逆転」を狙うよりも「確実性」を積み上げることです。

投資をすることでリスクを受ける場合、生活に支障が出ない範囲に留めておくことなどは、大きな利益は出ないかもしれませんが、リスクヘッジの考え方を取り入れた投資をしていることになります。

急いで利益を確保したいという人間心理がどうしても働きがちになりますが、取り返しがつくようにリスクヘッジを考慮した投資をしていくことが、遠回りのようで確実に利益を確保出来る投資の考え方なのです。

投資の初心者の方は、まず分散投資と長期投資の原則が王道の考え方であること、これをよく理解して投資を始めてみるのをおすすめします。

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