
京都で税理士・融資コンサルタントをしております前川高志です。
昨日は融資コンサルタントの
オンライン勉強会に参加していました。
4月・5月のコロナ融資の対応のために、
金融機関がスピード重視で審査した頃から
半年が経過しました。
金融機関の動向も
その頃よりは落ち着きを取り戻し、
通常の審査体制に戻りつつあるようです。
スピード重視の審査から通常の審査へ。
これは何を意味するかというと、
4月5月よりも審査が厳しくなるということです。
コロナの影響が始まった頃は、
スピードを重視していたため、
ひとつひとつの審査が甘めになっていました。
そのため、
コロナの影響とは元々関係なく
財務内容が良くなかった事業者の方も
借りられていたという事例もあったと聞きます。
しかし、これから始まると予想されています
2回目のコロナ融資は、審査体制も通常に戻り、
審査ポイントを細かく見られるようになります。
つまり、1回目のコロナ融資で
借りられた事業者の条件では
借りられない可能性も
沢山出てくるということです。
2回目のコロナ融資を借りるためにも、
条件を整えておきたいところです。
審査のポイントは大きく2つ。
一つ目は、資金使途がどういうものか。
資金の使い途と金額の妥当性を問うものです。
二つ目は、返済可能性があるかどうか。
融資額を返済できるかどうかを問うものです。
金融機関は不必要に資金を貸すことはしないので、
金額や使い途、そしてきちんと
返してくれるかどうかを見ます。
そこで把握しておきたいのが、借入可能額。
借入がいくらまで出来る可能性があるかを
把握しておくと、適切な融資審査につながり、
融資が決定しやすくなります。
コロナ禍の現在の目安は
「販売費一般管理費の1年間分」。
通常は月商3ヶ月あたりを基準にしていましたが、
コロナ禍の影響がしばらく続く
可能性が高いことから、
資金繰りに支障をきたす可能性があるため、
多めの目安になっています。
来年3月は、1回目のコロナ融資から
ちょうど1年が経過した頃。
その頃には借りた資金も少なくなり、
2回目を借りようとする頃でしょう。
しかし、2回目の融資審査は1回目の審査よりも
厳しくなっているので、
2回目のコロナ融資を借りる場合は、
上記のポイントを振り返って
資金計画を整えておきましょう。
【今日の学び】
2回目のコロナ融資は1回目よりもハードルが上がる
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