融資審査は信用の積み重ね【vol.039】

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京都で税理士・融資コンサルタントをしております前川高志です。

昨日は日本政策金融公庫で、
私自身の創業融資審査を受けに行ってきました。


その前日は審査に必要な資料を準備しており、
少しそわそわ。


融資審査といっても、
単純にいえば「お金を借りる」ことなので、
どういう人物が借りに来るのかを
確認したいという審査する側の
担当者の気持ちも考える必要があります。

そういう意味で、確認されそうなことは、
理解していただけるように
資料や主旨の説明の準備は必須ですよね。


用意していった資料は以下の通り。

  • 通帳原本(2冊以上)
  • 給与明細又は源泉徴収票 
  • 金融資産の明細
  • 税金・公共料金の支払明細
  • 既に支払った領収書など
  • 資格証(税理士資格)
  • 事業用途として使う物やサービスの見積書やカタログ
  • 今後の売上の見通しが立つような資料(メモ書きなど)

資格証は税理士という職業上、
求められるのは良いとして、

他に挙げた資料というのは、
審査において重要になりますね。

担当者が確認したいのは
貸したお金をきちんと返してくれるかどうか

シビアな基準ですが、
要するに「人となり」を見ているんです。

誰も、返してくれなさそうな人に
貸したくはないですからね。

そのためにも、これらの資料は
「貸しても大丈夫」と思ってもらうためにも、
ひとつひとつ用意したいところ。

通帳は自分で貯めてきた
お金を確認するために、
半年間以上は確認されます。

担当者は通帳の残高だけではなく、
お金貯めてきたプロセスも見ています。

他には、売上の見通しが立つ資料

これは、開業前なら、
以前からお付き合いしていた
取引先のリストだったり、

開業した後だと、お客様との具体的な
やり取りをしているメールだったり、
競合店のサービスや価格の資料や、
お客様の来店数のメモ書きなど、

今後の見通しをある程度把握出来るものです。


例えば、どれだけ立派な創業の動機を
持っていたとしても、売上の見通しが
立てられる説明が出来なければ、
夢物語と見られてしまいますよね。

そういう意味では、
事業資金の用途と売上の見通しの説明は、
数字の扱いに慣れていない
事業者・経営者にとっては
避けがちな項目です。


でも担当者が気にするのもこの項目。


なぜなら、
返してくれるかどうか気にしているからですね。


担当者は、
「売上はきちんと立つんだろうか?」
「利益を出して返済原資は確保してくれるんだろうか?」
ということを、今後、どのように売上が出て、
利益が確保されるかという話を
事業者から聞くことで
やっと知ることが出来ます。


その意味で、
担当者の疑問を解消するためにも、
資料集めから質問の回答まで、
信用を積み重ねる準備をすることが大事ですね。


私自身の審査は、担当者から
「前向きに検討いたします」
というお返事をいただき、
ひとつの関門を通ったというところです。

まだ結果は分かりませんけどね。
結果が出たらまた報告しようと思います。

創業には準備が大事と言いますが、
創業融資は特にそれが結果に表れます。

ひとつひとつの準備を
信用に繋げるようにしたいところですね。


【今日の学び】
「貸しても大丈夫」と思ってもらえるように信用を積み重ねる

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