個人は「無借金」、会社は「実質無借金」を目指せ<No.11>

資金調達

借金の考え方は、個人と会社では大きく違うものと考えています。

違いを理解しておき、事業の発展に役立つ借金を活用していただきたいと思っています。

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借金の捉え方は個人と会社では全く違う

個人と会社では何が大きく違うのか。それは、「お金を生み出す活動をするかどうか」です。

個人の借金には住宅ローンや自動車ローンがあります。どちらも、生活のために組んだローンですが、これらはお金を生み出すことはありません。

一方で、会社の事業でやっていることは、店舗を構え、設備を購入し、商品を生産し、販売するという、お金を生み出す活動をしています。

借金をしてお金を生み出す以上、返済していかないといけないですし、残ったお金は貯金しておいた方がいいわけです。

つまり、会社はお金を生み出したあと、借金を返済をし、また借金をして事業の発展させていくというサイクルを回しています。

そのため、お金をできるだけ残すためにも、早く借金を返そうと繰上げ返済をしない方がいいのです。

この捉え方は借金を早く返した方が良いという、個人とは違うものになります。

会社が目指すべきは「実質無借金」

会社は早くに返済して「無借金」を誇ることをしてはいけません。

目指すは「実質無借金」経営です。

「実質無借金」とは、手元資金が借入金よりも多い状態であることです。

つまり、借金以上に手元資金が残っている状態です。

この「実質無借金」状態は、メリットがたくさんあります。

まず、手元資金があるので、気持ちの余裕ができます。

次に、手元資金が多いため、設備投資なども実行に移しやすいです。

そして、手元資金が多い会社は、金融機関から評価が上がります。

手元資金を厚くするという目的で金融機関から借りやすくなります。

これだけ良いことがあるので、「無借金」を喜ばないようにしましょう。

会社発展のための借金との付き合い方を知ろう

最初に書いたように、会社に取っての借金は、会社の発展のために必要なお金です。

会社が発展し、利益を出していく過程で返済をしていきます。

金融機関にとっては、この借入金を多く持っている会社は信頼できる会社なのです。

そのため、会社は借入をして当然なわけで、金融機関も同じような見方をしています。

もちろん、返済できるように利益を出していくことが必要ですが、事前にお金がなくならないように、融資の準備をして、手元資金を増やしていくようにしましょう。

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