積極的に申し込みたい「折り返し融資」<No.20>

資金調達

普段、受けている長期融資があるなら、「折り返し融資」をおすすめすることも多いです。

今後の融資計画に「折り返し融資」を入れておくと、事業継続の選択肢が増えます。

あるお店で見かけた相田みつをの格言

「折り返し融資」とは?

「折り返し融資」は、受けていた融資の半分を返済した折り返し地点で、新たに同額・同期間の融資を受けて、旧い融資の残り半分を返済するというものです。

具体的には、

  • 融資2400万円、期間5年返済、月40万円×60回の返済

のような融資を受けていたとき、2年6ヶ月まで返済した折り返し地点では、残りの返済額は1200万円です。

このタイミングで、「折り返し融資」を受け、最初に受けた融資額と同じ2400万円の融資を受けます。

すると、2400万円が入ってきますが、同時に、旧い融資の残額1200万円を返済します。

結果として、「折り返し融資」をしたことで資金調達額は、実質半分の1200万円です。

メリットは新規の融資として承認されやすいこと

では、この「折り返し融資」はどのようなメリットがあるのでしょうか?

「折り返し融資」のメリットは、新規の融資として承認される可能性が高いことです。

なんといっても、前の融資で半分まで返済してきたという実績、これが銀行の評価につながります。

「折り返し融資」はその返済実践をもとに受けられる新規融資と思っていただけるといいです。

会社の資金繰りが厳しいときほど、この融資の返済実績は貴重なものです。

「折り返し融資」は、その実績を残しながら、融資承認を受けられるという銀行交渉と資金繰り対策に有効な方法なのです。

会社の定期的な情報提供が必要

会社側にとっては、業績が悪くなっているときほど、定期的な情報提供が必要です。

なぜなら、折り返し融資は、銀行側から積極的に提案してくれるものではないからです。

条件として、銀行側が負担を強いるようなことを積極的に提案することはありません。あくまで、「折り返し融資」は会社側で打診するものになります。

折り返し融資を受けるには、積極的にこちら側から事業の情報提供して、資金繰りについての理解を銀行側に深めていただく必要があります。

事業の継続と、銀行からのサポートを受けるためにも、普段から積極的な情報提供をする準備をしておくといいでしょう。

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