
創業者の支援で創業計画書を作るときに、意識しているポイントについて書いていきます。
これが正解というわけではもちろんないのですが、創業時点からすべて整えられると、創業融資では有利になります。
ひとつずつ見ていきましょう。

創業動機・ビジョンについて
創業されようと思われた動機や、今後のビジョンについては、ある程度書いていただきたいところです。
これが、創業融資で大きく影響するわけではありません。
むしろ、これは創業初期のスタートラインを確認する意味合いです。創業したのですから、思い入れをこめてほしいと思います。
「そんな大それた動機もビジョンもない」と思われたとしても、書いていくうちに気づくことがあるかもしれません。
5W2Hについて
次に意識するのは、5W2Hです。
「Hが2個多い?」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、その理由はまた後で。
What(何を)
何を取り扱っているか押さえます。モノとしての商品なのか、サービス業なのか。
扱っている業種が伝わるように、商品・サービスの説明を丁寧にくわえてみてください。
When(いつ?)
いつから創業されるかについて把握しておくことです。創業だけでなく、各取り組みについて、始める時期を押さえておきます。
Who(誰が?)
誰がその事業を取り扱うのかを押さえましょう。代表の履歴やエピソードなどがあると、その事業を行うストーリー性が伝わりやすくなります。
また、取引先はどこがいるのかなど、事業を進めるうえでの得意先さんなどを紹介できると助かるものがあります。
Where(どこで?)
どこでその事業をするかどうかも大事です。マーケティング要素にも関わる項目なので、経営戦略に組み込めることなどを書けることが望ましいです。
Why(なぜ?)
なぜその事業をやろうと思ったのか。創業動機とも関連しますが、事業の目的を聞いています。
How(どうやって?)
どのようにして事業を拡げていくのかの方法論です。マーケティング要素を整理する意味合いもあります。
How Match(いくら?)
最後はHow match。商品サービスを「いくら?」で売っているのかです。売価を決める意味と、数字にまとめていることが重要です。
共通言語になっている「数字」について
創業者は、大体「数字」が苦手な方が多いですが、創業支援に限らず、数字としてまとめることが、事業主・社長の考え方を整理し、銀行へのお話をスムーズに進められるきっかけになります。
大事なことは、お客様と銀行の認識にズレがないことです。
共通言語である「数字」でまとめることによって、銀行への説明をする際に、お客様の認識を確認しながら、軌道修正していきます。
ここは事業者さんが苦手なところです。だからこそ、こちらは数字面をまとめるサポートをさせていただくことで、計画書の信用を上げる取り組みをしています。
まとめ
創業支援の際に意識しているポイントを書いてみました。
これらを押さえておくと、事業の輪郭が見えてきますし、足りないところに気づくこともできるようになります。
融資を受けるためにも、抜けのない計画書を用意したいところです。
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